2017年9月4日

ピアノという楽器の歴史

👸ここでは、ピアノという楽器の歴史を簡単にご紹介したいと思います。

ピアノという楽器は、いつどこで生まれたのか、

どのような進化の過程を経て今の姿になったのか、

それを知ることで、よりいっそうピアノを楽しめるようになるかもしれませんよ。

ピアノの元ネタになった楽器達

ハンマーダルシマー(Hammered Dulcimer)


👸ダルシマーは、台型の木箱に約70本の金属の弦が張られた楽器で、猫じゃらしのようなもので音を鳴らす打鍵楽器で「ピアノの祖先」と言われている楽器です。

そのルーツは古く、10世紀ごろの中東で演奏されていた説があるらしいです。

しかし、この楽器にも祖先があり、ギリシャの琴「プサルテリオン」という楽器から派生したのと考えられているそうです。

こんなやつらしい。

 

ダルシマーの音色はとても柔らかで、温かみがあり、エキゾチックな感じがします。

ダルシマーはその後、周辺の各地域に広がっていきました。

🔴西南アジアのサントゥール、

🔴ハンガリーのツィンバロム、

🔴中国の揚琴(洋琴)、

🔴ドイツのハックブレット、

は、ダルマシーがその地域に伝わり、名前を変えてその地域の特色に合わせた音色を奏でるように変化していったものです。

各国の楽器の違いを聞き比べてみると、その地域の特色が現れていて、とっても面白いですよ。きっと、その地域の人々の思想とか感性が反映されているのでしょうね。

西南アジアのサントゥール。「アラビアンな感じ」がします(笑)

ハンガリーのツィンバロム。エキゾチックでなんだか泣けてきます。

中国の揚琴(洋琴)。うーんまさにチャイニーズな感じです。

ドイツのハックブレット。エキゾチックな感じは控えめで、音の芯に不思議な静寂感というかクールな雰囲気があるように感じます。

 

チェンバロ(ハープシコード)

👸チェンバロは、15世紀~18世紀のヨーロッパでよく演奏されていた楽器です。見た目はピアノに良く似ていますが、その構造には結構違いがあります。

現在のピアノは、ハンマーで弦を叩いて音を出す「打弦楽器(だげんがっき)」ですが、チェンバロは爪で弾くことによって弦を振動させて音を出す「撥弦楽器(はつげんがっき)」です。爪は鳥の羽が素材に使われていたようです。

また、チェンバロはピアノと違って、タッチの強弱で音の強弱をつけることができないため、アーティキュレーション(※1)や、アゴーギク(※2)によって、演奏の表現を行う必要があったようです。

(※1)音楽の演奏技法において、音の形を整え、音と音のつながりに様々な強弱や表情をつけることで旋律などを区分すること。
(※2)テンポやリズムを意図的に変化させることで行う、音楽上の表現の一つ。

また、チェンバロは当時のヨーロッパ社会の王侯貴族達だけが所有することができる高級品であったようです。そのため、チェンバロは楽器としてだけでなく、高級家具としての資質も求められる代物でした。そのため、チェンバロの外装は当時の王侯貴族たちの富と権力を象徴かのように、豪華絢爛な装飾が施されています。

チェンバロが活躍した時代はバロック時代です。バロック様式と言えば、建物なんかもゴテゴテと豪華絢爛な装飾が施されたものだかりだったので、チェンバロもご他聞にもれず、そういう時代にマッチした外装が求められたのでしょう。

あと、チェンバロは白健と黒鍵がピアノと反対になっています。なぜかというと、それはチェンバロを弾く女性の手が美しく見えるようにするためだったそうです。

当時、チェンバロを習うのは、王侯貴族たちの女性達のたしなみであったようです。当時の上流階級層では白い肌が美しいという価値観が強かったらしく、チェンバロを引く女性の手の白さを際立たせて、より美しく見えるための工夫らしいです。

要するに、こんな感じだったんでしょう。

こういったことからも、チェンバロという楽器が、当時は王侯貴族だけの楽器だったという事が分かりますね。

ドメニコ・スカルラッティ : チェンバロのためのソナタ集

チェンバロは18世紀末になると、後述する「フォルテピアノ」の台頭により、一旦は表舞台から姿を消す事になります。この時期、ヨーロッパではフランス革命が起こりました。

有名な絵はこれですね。

『民衆を導く自由の女神』(1830年、ウジェーヌ・ドラクロワ画)

市民革命の勃発により貴族社会が終焉を迎え、あたらにブルジョアジーと言われる中流階級の人々が活躍する時代に変わっていきました。

そして、チェンバロが貴族社会の終焉とともに歴史の表舞台からその姿を消す事になったのです。

 

続きはぼちぼち書いていきます 😀



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